日曜日, 3月 7, 2021
タグ 多井隆晴

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【四神降臨2020王座決定戦】最高位・坂本の華麗な待ち変え

2020年3月29日。麻雀プロ四団体の現タイトルホルダーが激しい闘牌を繰り広げる対局が行われた。それが【四神降臨2020王座決定戦】である。対局者は坂本大志(44期最高位)、原浩明(17期将王)、堀慎吾(18期雀王)、多井隆晴(11期令昭位)。この名だたるメンツの中で鋭い技であがり牌を打ち取った男がいた。それが坂本である。坂本は大きなタイトルこそ取っていないものの、最高位戦の裏方としても有名で協会内ではとても愛されている人間である。そんな坂本が最高位をとったのだから各人思うところはあっただろう。そしてこの王座決定戦で現・最高位の技が光る。 まだトータルポイントも平たい3回戦の南2局。この半荘をトップのまま終えればグッと優勝に近づく。そんな中で迎えた坂本の親番での3巡目。 ドラの發を引き入れグッと手牌が引き締まる。そしてあっという間にイーシャンテン。 このイーシャンテンの打4pは色々な意見があると思う。別の打牌候補としては9mを切っておき、ピンズとマンズで良形を作りにいく手順もある。ドラが字牌で出にくいという点も加味して、ドラを雀頭としたリーチに向かう一手だ。ソウズの部分に優劣があるのであればソウズに手をかけてもいいだろう。しかし坂本の選択が功を奏したのかすぐに聴牌となる。 どちらかが良さそうという情報もなく6sは一枚切れなので嵌4sの聴牌をとる。そして次巡、ここでも坂本の丁寧な一打。 5sの空切り。ここで5sをツモ切るより空切りした方がターツ選択をしたように見え、ソウズの待ちがボケる。また、ターツ落としが連続で入ることにより聴牌していないように見せるのも利点だ。そして11巡目。 7sを持って来るや否や、ノータイムで3sを切る。ソウズの切り巡は7→5→3なのでここで聴牌や待ち変えだとしたらソウズの下が怪しく、上目までは警戒されづらい。仮に嵌6sがあるとしたら35577とあったところから75と切っていることになる。鳴いている手は基本的にポン材を残すことが有利なのであまり考えられない。実際は5sも7sも後から持ってきたのだがそこを坂本は逆手に取ったのだ。そしてどうにか形は崩さず粘っていた原から6sが飛び出し 「ロン」 この親満から勢いをつけ、2020年王座降臨は見事坂本の優勝となった。この勢いのまま最高位連覇を成し遂げることはできるだろうか。坂本の決定戦に期待がかかる。

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【赤坂ドリブンズ】魔法使い園田が魅せたスーパーマジック!

2018年から開催された"大和証券Mリーグ"。そしてその初代Mリーグ王者【赤坂ドリブンズ】のメンバーとして一躍有名となったのが園田賢だ。園田はこれまでタイトルを制したことがないので知らない人もたくさんいただろう。しかしこのMリーグを皮切りに【園田マジック】と呼ばれる彼の柔軟でまるで魔法のような麻雀に虜になったファンは少なくない。今回はそんな園田のリーグ戦のある1局に魔法がかかったので紹介したいと思う。 その局というのが最高位戦Aリーグの第二節。 第一節の成績がこちら。 まずは一節をプラスで終え好調なスタートを切る。 そして続く第二節。対局者は新井啓文、斎藤敬輔、嶋村俊幸。トップ目で迎えた東4局に 園田の巧さが光る。手牌が思うように進まず四苦八苦しているところへ新井からの先制リーチ。 ドラの5mを先切りしての嵌2m待ち。放銃すれば跳満の手だ。そのリーチを受けての園田の手牌がこちら。 安全牌が5mしかなく苦しい手牌素直にイーシャンテンに受けるなら2sだが河も派手で何やら手役が絡んでそうな気配。なので園田は受け気味の5m切り。しかし次巡、完全に手詰まりとなる。 解説の土田も河野も2m以外切る牌がないと言っている。私が選ぶとしても2mだ。確かに手役があるとしたら下の三色が濃く、2mは危険牌。しかし濃いとは言ってもまだ不確定。 135mの形ならドラを普通引っ張るだろうということもあり、無筋を切るほどの理由が見当たらない。誰もが園田の放銃をを予想した中園田が切ったのは なんと6p。これには解説の二人も驚嘆。いや、この局を見てた誰もが驚いただろう。確かに河的にタンピン系の手ではなさそうで、6pで当たっても安いことの方が多そうだ。しかしまさかここから無筋を切るとは考えつかなかった手順だ。そして手は進み1mプッシュ。 2mも三枚見え、三色で当たるなら1mの方が確率は少なそうというところだろう。 その押しの成果もあり園田がとうとう新井に追いつく。 2sも通し、5200の聴牌。おそらくほとんどの打ち手がこの聴牌にたどり着いていないだろう。なんなら私は2mで放銃している。この勝負の行方は終盤までもつれ込んだ。 2pも通し、残り数巡。そして最後の巡目に聴牌をとった斎藤の手から零れた牌を この勝負は自分の読みを信じ切った園田の勝ちとなった。こういったなかなか真似できないあがりや手順を踏むのが園田マジックと言われる所以なのかもしれない。

【四神降臨2020王座決定戦】最高位・坂本の華麗な待ち変え

2020年3月29日。麻雀プロ四団体の現タイトルホルダーが激しい闘牌を繰り広げる対局が行われた。それが【四神降臨2020王座決定戦】である。対局者は坂本大志(44期最高位)、原浩明(17期将王)、堀慎吾(18期雀王)、多井隆晴(11期令昭位)。この名だたるメンツの中で鋭い技であがり牌を打ち取った男がいた。それが坂本である。坂本は大きなタイトルこそ取っていないものの、最高位戦の裏方としても有名で協会内ではとても愛されている人間である。そんな坂本が最高位をとったのだから各人思うところはあっただろう。そしてこの王座決定戦で現・最高位の技が光る。 まだトータルポイントも平たい3回戦の南2局。この半荘をトップのまま終えればグッと優勝に近づく。そんな中で迎えた坂本の親番での3巡目。 ドラの發を引き入れグッと手牌が引き締まる。そしてあっという間にイーシャンテン。 このイーシャンテンの打4pは色々な意見があると思う。別の打牌候補としては9mを切っておき、ピンズとマンズで良形を作りにいく手順もある。ドラが字牌で出にくいという点も加味して、ドラを雀頭としたリーチに向かう一手だ。ソウズの部分に優劣があるのであればソウズに手をかけてもいいだろう。しかし坂本の選択が功を奏したのかすぐに聴牌となる。 どちらかが良さそうという情報もなく6sは一枚切れなので嵌4sの聴牌をとる。そして次巡、ここでも坂本の丁寧な一打。 5sの空切り。ここで5sをツモ切るより空切りした方がターツ選択をしたように見え、ソウズの待ちがボケる。また、ターツ落としが連続で入ることにより聴牌していないように見せるのも利点だ。そして11巡目。 7sを持って来るや否や、ノータイムで3sを切る。ソウズの切り巡は7→5→3なのでここで聴牌や待ち変えだとしたらソウズの下が怪しく、上目までは警戒されづらい。仮に嵌6sがあるとしたら35577とあったところから75と切っていることになる。鳴いている手は基本的にポン材を残すことが有利なのであまり考えられない。実際は5sも7sも後から持ってきたのだがそこを坂本は逆手に取ったのだ。そしてどうにか形は崩さず粘っていた原から6sが飛び出し 「ロン」 この親満から勢いをつけ、2020年王座降臨は見事坂本の優勝となった。この勢いのまま最高位連覇を成し遂げることはできるだろうか。坂本の決定戦に期待がかかる。